ビル・エヴァンス採譜「In Your Own Sweet Way」出来上がりました!

前回のブログ記事で紹介した楽譜の印刷が上がってきました。 ビル・エヴァンスが1975年のアルバム「アローン(アゲイン)(Alone)」に収録したデイブ・ブルーベック(Dave Brubeck)作曲のジャズスタンダード「イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ(In Your Own Sweet Way)」の採譜です。 演奏時間はオリジナルの録音で約9分。コーラスを全部で10回繰り返し、テーマは最初と中間、最後の計3回。小節数は365小節、全部で17ページにもなりました(同じ記譜の繰り返しがないですからね…)。その分、重量もあるので通販をするものとしては胸が痛いです。でもこの曲を採譜したかった!!名曲だし(本当はマイルス・デイヴィスのバージョンが哀愁ただよっていて一番好き)、そんなに多くの録音が残されているわけではないけど、60年代から晩年まで取り上げられていたということはエヴァンスのお気に入りだったでしょうから。 その演奏をかなりの時間をかけて楽譜に起こしたわけですが、作業を進めていく中でいろいろなことを知ることができました。9分の演奏ですから、その時間の中で本人のエモーション的な部分でかなり動きがあったであろうことが感じられました。 採譜していて特に驚かされたのはエヴァンスのリズム感覚の解釈です。基本4/4拍子に3/4、5/4、3/8などが混ざったポリリズムが随所に見られ、それらをどう書き記すのかにはとても悩まされました。演奏で再現するための見やすさを重視するか、エヴァンス本人が4/4の中でポリリズムを展開したと解釈して採譜するか、の選択の連続でしたが、多くは後者を選ぶことにしました。ひとつの例として192小節目はエヴァンスが息を吸う音が聴こえて一拍出遅れたように聞こえます。しかし195小節目でリセットして戻る、という場面があるのですが、これを意図的にやったのか、アクシデントを挽回させたのか。このような、判断は本人に聞くしかないのですが、本人がいないため想像するしかありません。 また、エヴァンスのソロピアノについて特長を述べるなら、左手の使い方を上げたいと思います。即興演奏の部分では、エヴァンスのイメージでは3つのパートが同時進行していると考えられます。右手でメロディ、左手はベースとコードが別々に展開されます。これをアドリブでやっているというのが素晴らしい。ラジオでのインタビューでは「ソロピアニストとしての引き出し(本人はDimensionと表現)がない」と言っていますがとんでもない。ものすごい技術です。 この演奏について感動したことはまだまだあるのですが、まずはこの楽譜を手に取って、演奏を楽しんでいただければうれしいです。 商品ページはこちらです。
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ビル・エヴァンス採譜「In Your Own Sweet Way」印刷中!

ようやくここまで来ました!当店出版の楽譜第3弾です。ビル・エヴァンスの演奏による「イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ」のソロピアノ譜が発表になります。只今印刷待ちです。 Alone(Again)に収録されたこの演奏は、約9分、360小節超、17ページにわたる大作(大袈裟^^)となっています。 コーラスは全部で10回。デイヴ・ブルーベックの名作をビル・エヴァンスの演奏で堪能していただけます。 近日発表予定です。ご期待ください!!
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