三和音

音楽を学ぶことは、言語を学ぶプロセスとよく似ている、と脳科学の分野で言われることがあります。 ここまでのことを言語に置き換えるとこんな例えにできるのかもしれません。 ①音名〜スケール=ひらがな、カタカナ ②インターバル=漢字 ここまでは文字の勉強だったとします。言葉を学術的に学ぶ第一歩です。 そしてここからは、これまでの材料をもとに組み立てていく作業になっていくともいえます。 まずはコード。いろいろなところで聞く言葉です。これが、文字を集めて意味をなす単語ととらえます。 ③コード=単語 その単語を集めて一つの意味をなす文節や文を作ります。 ④カデンツや基本的なコード進行=文節、文 そして、それらをさらに集めて繋げていくと、ストーリーとなり、音楽としては楽曲になります。 ⑤曲=文章=物語 ここでは③単語となるコードの第一歩、三和音について解説します。 三和音(トライアド=Triad) 理屈は後にして視覚的に三和音を奏でてみましょう。以下の図のように3本の指で間に鍵盤を1つ挟んで押します。音名ではC-E-Gです。 これが三和音の基本形となります。そして、1つのキーの中で7つの三和音を作ることができます。キーの中でどこでも、3本の指で間に鍵盤を1つ挟んで押してコードを作ります。この白鍵上で三和音を平行移動しながら7つのコードを鳴らしてみましょう。 ここで重要なことがあります。 もしこのブログを読んでいるあなたが、先に解説したキーとスケールのお話に沿って12のメジャースケールと12のマイナースケールを熟知していたら、今のような白鍵上の三和音の平行移動はどのキーでもできると思います。スケールを知っていれば(例え片手だけでもスラスラ弾けるほど覚えていれば)、コードへの理解が早まります。 三和音の音の構成 三和音の3つの音のうち、一番低い音から順にルート(ROOT=根音)、中央を3度、そして一番高い右の音を5度と呼びます。先に解説したインターバルの項目にあったように、3度や5度には種類があります。どの種類に該当するのかによって、三和音につくコードネームのタイプも変わってきます。スケール上で各音を1〜7と番号を振ったように、三和音にはローマ数字で番号を付けます。 I II III IV V VI VII Iの三和音はC-E-Gで構成されます。 Cメジャースケールにおいて、Eは3番目の音でメジャー3rd、Gは5番目の音でパーフェクト5thです。 このようにルートに対して3度がメジャー、5度がパーフェクトで構成される三和音をメジャートライアド(Major Triad)といいます。 IIの三和音はどうでしょう。ここからが前項のインターバルの応用になります。 Cメジャースケール上のIIの三和音はD-F-Aで構成されます。このときにD-Fのインターバルはどのように定義すればよいでしょうか。それは、まずDから始まるメジャースケールを弾くのです。 え?Cメジャースケール上のコードの分析をしているのにDからメジャースケールを弾いたらDメジャースケールになって音を外してしまわないか?と思うかもしれません。しかし、ここではD-Fの関係を調べるので、今どのキーで演奏しているかという前提は一回置いておきます。 Dメジャースケールはスケール解説の項目で紹介したこちらのPDFファイルで確認していただけます。 このスケール上にFはあるでしょうか。D、E、F♯と続くので、Fは飛ばされてしまいました。では、dマイナースケールではどうでしょう?D、E、Fと続くので、FはDマイナースケール上の3番目の音、つまりマイナー3rdということになります。 ではCメジャースケール上のIIのコードに話を戻し、ルートのDと5度のAの関係を見てみましょう。またここでDメジャースケールを弾きます。AはDメジャースケール上の5番目の音に当てはまるので、DとAはパーフェクト5thということになります。 このようにルートに対して3度がマイナー、5度がパーフェクトで構成される三和音をマイナートライアド(minor Triad)といいます。 Iの三和音がメジャートライアド、IIの三和音がマイナートライアドであることを解説しました。それでは、III、IV、V、VI、VIIはそれぞれどうでしょう?次の項に回答を紹介しますので、ご自分で検証してみてください。 ≪次の項へ≫ 【目次へもどる】
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