ビル・エヴァンスの様に演奏する5つの方法(後編)

2011年にアメリカのキーボードマガジンに掲載された記事の和訳です。こちらは後編で、前編はこちらです。

4. 内声の動き

エヴァンスがしばしば使用した内声の動きは対位法の技法を持ち込んだものでした。
Ex. 4aはエヴァンスがマイナーコード上で好んで使用した奏法の例です。
内声の5度の動きに注目してください。

Laverne-4a


5, #5, 6, b6, そして5へと動きます。
右手は短三度インターバルの半音階上昇で、いかなるコード進行の上でも機能します。
Ex. 4bは ii-V-I進行での内声の動きを示しています。

Laverne-4b


エヴァンスは16分音符と16分の三連符を最初に取り入れたジャズピアニストの1人でした。

ビル・エヴァンスの楽譜を出版しています。こちらもご覧ください。

ビル・エヴァンス IN YOUR OWN SWEET WAY

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南国ピアノ芸術で製作したビル・エヴァンスの採譜楽譜第3弾です。こちらの動画は音源の5分40秒あたりからの演奏を抜粋したものです。エヴァンス本人の演奏はテンポ185くらいの速い演奏なのに対してつたない演奏で失礼しますが、ぜ …
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¥756
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ビル・エヴァンス LITTLE LULU

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南国ピアノ芸術で製作したビル・エヴァンスの採譜楽譜の第2弾です。「<続>自己と対話」より、「リトル・ルル」の楽譜を作成いたしました。2台ピアノの多重録音より採譜しています。リトル・ルルといえば、トリオ64の録音かどちらに …
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¥648
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ビル・エヴァンスA HOUSE IS NOT A HOME

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ジャズピアニスト、ビル・エヴァンスによる美しいバラードの演奏を可能な限り録音に忠実に採譜した楽譜です。ベースも採譜しました。ドラムを含むピアノトリオ、ピアノとベースのデュオ、ソロピアノへのアレンジなど、お好みのスタイルで …
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¥648
Avaibility: 在庫あり

ビル・エヴァンスINVITATION

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ビル・エヴァンスがベーシストのエディ・ゴメスとともに1974年に録音し、1975年に発表になったアルバム「INTUITION」の1曲目に収録されたジャズスタンダードナンバーの楽譜です。およそ6分30秒の演奏を、全てノーカ …
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¥756
Avaibility: 在庫あり

ビル・エヴァンスQUIET NOW

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ジャズピアニスト、ビル・エヴァンスが、モントルー・ジャズ・フェスティヴァルで独奏したバラードを楽譜化しました。全般的に和音で奏でられるメロディ、シンコペーションを多用したリズムなど、決して簡単ではありませんが、とてもテン …
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¥648
Avaibility: 在庫あり

5. ロックハンズテクニック(ブロックコード)


エヴァンスはときおりジョークで自分のことを「“king of the locked hands.” 」と呼んでいました。
この手法を最初に開発したピアニストは、ナット”キング”コールとジョージ・シアリングなどで、
four-way close chord voicingsのトップノートをオクターブ下の同音とで囲うというものでした。

エヴァンスは four-way close chord voicingsの2番目の音をオクターブ下げることでこの手法を近代化しました。
現在これはドロップ2ヴォイシングとして知られるようになりました。
Ex. 5はメロディーを調和させるのが難しいですが、効果的な方法を示しています。

Laverne-5


エヴァンス特有の右手の三連符(今回は四分の三連)に注目してください。

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